RTDワークショップを終えて
2015/11/21 sat 「RTDワークショップ」
この日は常葉大学・成安造形大学の学生の皆さんを講師にお招きしてのワークショップ。
今まで触れたことのない手法を学べる機会ですし、他県の学生との交流というのも今回が初だったのでとても楽しみにしていました。
今回のメインはRTD(リアルタイムドキュメンテーション)。
文字のみで記録するのではなく、付箋や絵、図を用いて記録をすることで情報の可視化を行う手法の一つ。
議論の進行と並行してリアルタイムで進めていっちゃうんだから凄いですよね。
議論の終わりと共に完成してるわけですから、これができると情報共有や振り返りの部分で大きく役に立ちそうです。
ワークショップは常葉大学の学生さんが講師となり進行。
自己紹介に始まり、話はマジックや付箋の使い方といった基本中の基本のことへ。
即効性という意味では、このお話が一番だったと思います。
あんなに丁寧にマジックの使い方を教えてもらったことは今までなかったです(笑)
少しはマジックの持ち方・使い方がさまになったかな?
あと、付箋の存在は大きかったですね。
あの場にいた自分を含めた経済学部の人間の一番の不安要素は
「俺、絵描けないけど大丈夫?」ってところだったと思うので。
普段使ってるものが使えることは心強かったと思います。
まぁ、付箋があったところで、この後の実践ではボロボロだったわけですが…
7つのポイント
RTDを行う上で重要だと説明された7つのポイントがこちら。
①4つの情報(発話・ふるまい・場の状況・時間経過)があるとわかりやすい。
②きれいに見える画面作り。
③番号を振ってみる。
④矢印で繋いでみる。
⑤記号を使ってみる。
⑥挿絵でもっと楽しく。
⑦罫で囲むとわかりやすい。
あの場では「いや、こんなん出来んやろ」と思ってましたが、後日講義でノートを取る際に矢印や記号といった部分を少しだけ意識してみると...なんだか素敵なノートに仕上がりました。美は細部に宿る、ですね。
いざ、実践
説明も終わり、いよいよ実践。
最初はA3の紙に一人一人が5分の音声をまとめていくことに。
付箋を大量に準備しスタート。
がしかし、手を動かせば話が聞けなくなり、話を聞けば手が止まる...
気が付くとあっという間に5分が過ぎてました。
書き出した情報を眺めると何が何やらさっぱり。
アドバイスしていただいた7つのポイントも全く生かせず。
続いて、二人一組で10分の音声をまとめることになりましたが、こちらも手も足も出ず。
普段は付箋に情報を大量に書き出し、それをあとからまとめていく手法を取っていますが、リアルタイムでまとめていくことがこれほど難しいとは...
リアルタイムで進めていく上で必要なもの。
それは情報の取捨選択のスピードなのかなぁと感じました。
話し手が最も伝えたいことをスピーディーかつ、正確に拾う力。
それは経験から来るものなのか、それとも意識すべき決定的な何かがあるのか...
色々ありますが、そこが一番常葉大の学生さんとの差を感じた部分でした。
記録する意味とは?
正直、意味なんて全く考えたことがなかったです。
あるとすれば、きれいに見えたらいいな~ってことくらい。
ワークショップを終えて、意味について考えてはみたものの...んー、なんとも言えない。
記録する意味って、「何を記録するか」「誰が記録するか」「誰のために記録するか」の3つの要素で大きく変わるものなんじゃないかなぁって。でも、これじゃ答えにならないよね。
記録する意味ってなんなんだろう。
まとめ
あっという間だったワークショップ。
一言で表すなら、「とても楽しかった!!!」
出来ないことが本当に多かったけれど、やっぱり新しいものに触れた時に感じる新鮮さのほうが何倍も大きいです。
翌日のUXフォーラムで常葉大の二人が作った付箋をメインにしたRTDが一つの目標になるのかな。
来月の2日にはさっそくRTDを実践する場があるので、それに向けてしっかりイメージを膨らませておきます。